STORY
高校3年の夏。
白柄雪乃と芥田蘭は、
お互いに相手から特別な感情を抱かれていることに
気づいているにも関わらず、
気持ちを伝えることなく
ずるずると”幼なじみ”を続けていた。
この関係が壊れるくらいなら、
曖昧なままでもいいと思っていた。けれど──。
「まーた二人でイチャイチャしてるの〜?」
「一緒にお昼食べてただけだよ」
渡木咲。
いつも蘭に近づいてくる、隣のクラスの女の子。
「……あたしの蘭に、近づくな」
彼女をきっかけに、
燻っていた想いが溢れていく──。
“わがまま”と“モラトリアム”を愛してる